水の都ヴェネツィア
現在のヴェネツィアをよく見ると、確かに島というにはあまりに平坦で、しかも本島には、海岸といわれる場所がただの1カ所もないことに気づきます。
それもそのはず、これらの島々はラグーナに松の大木を垂直に打ち込み、その上に大理石を敷いて地面にしているのです。
そのため、海面と地面との差は非常にわずかしかなく、とくに冬期には満潮によってしばしば島の大部分が水没し、観光客をびっくりさせることになります。
また、サン・マルコ広場に隣接したドゥカーレ宮の中を歩くと、真っ直ぐ進むことができないほど床が波打っています。
これは、長年におよぶ宮殿の重みに耐えられなくなった地面が、陥没した結果なのです。
よくもまあ、波打つ地面にこんなに大きな建物が乗っていられるものです。